【ゲーム】シャーロック・ホームズ 罪と罰 (ゲーム紹介)

プレイステーションStoreでセールになってた「シャーロック・ホームズ 罪と罰」というゲームを買ったんですよ。


紹介記事はコチラ ⇒ ファミ通紹介記事

本当に欲しかったのはその続編の「悪魔の娘」だったので、間違えてしまったんですが。

ホームズは当然好きだし、推理物のアドベンチャーゲームも好きなので、とりあえずやってみるか、と始めてみました。
第1章を終えたところで「皆さんにお勧めしても良いレベルでは?」と感じたので、記事を書いてみます。



私の中のシャーロック・ホームズ

これだけの世界的・歴史的ベストセラーですから、それぞれの人の中にそれぞれのホームズ像がある事でしょう。

私は小学生の頃に刷り込まれたこの2作品です。


■シャーロックホームズの冒険


■名探偵ホームズ



実は最近のロバートダウニーJr版も結構好きですが。



記憶を辿ると、この2作品を観てから小説に行ったんだと思います。
放送年を調べてみるとどちらも1984年。
同じ頃にこの毛色の違うホームズを観ていたという事ですね(笑)

しかし、1984年という事は私は10歳小学4年生
よくもまぁ、あのおどろおどろしい「シャーロックホームズの冒険」を観ていたものです(笑)

小説も全巻読んだはずですが、さすがに小学生向けに編集されている版でしたからね。
大人になってからは読んでいないので、もう記憶も薄れてきています。

そんな私がホームズとなって謎を解いていきたいと思います!





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困惑の難易度

なんと!!
ビックリする程の一本道お使いゲームです。

この場所で調べ終わったら次はあそこに行ってこの話しを訊いて、次は戻ってコレを調べる。
こんな感じで、特別面倒な事も悩む事もなく進んでいきます。
人物をクローズアップして観察するモードでも、カーソルをグリグリ動かしていれば簡単にすべて発見できるレベル。




システム的には、怪しげな場所を調べ終わったら自動的に探索モードが終了しますし、調べ終わった箇所はアイコンの色が変わって2度3度繰り返さなくて良い親切設計。

これは拍子抜けしつつ、サクサクと話しが進みどんどん証拠が貯まっていくので遊びやすいな、というのが印象です。



困惑するほど簡単な難易度。



しかし、そんなのは表の顔でした!!


とにかく推理モードがエグい!!



物的証拠や状況証拠が手に入ると、ホームズの脳内で推理を行います。

一見バラバラと思われる証拠同士を繋ぎ合わせ組み合わせる事によって見えてくる真実

ただ、これだけならそこら辺のアドベンチャーゲームと何ら変わりありません。



(画像検索して拝借した画像ですが…(しかもPC版))

証拠がフワフワ浮かんでいるものを関連付けていきます。


その証拠の組み合わせによって導き出された事実同士をシナプスのように繋いでいくと、大きな結論に辿り着きます。

下の画像では一番左の小さな点が証拠二つの組み合わせにより導き出される推測。
それらが結びついてる中くらいの点が見えてくる事実。
右のオレンジ色の大きな点が事実同士を組み合わせて見える結論、という事になります。



そして、このゲームの凄いところは証拠の組み合わせ方によって真実がガラリと変わっていくところです。

たとえば、
・犯行は鍛えられた人物しかできない
・複数人だったら実行可能
という相反する推測が生まれ、それにより結論も変わっていきます。


そしてこの推理で導き出し辿り着く結論が、「罪と罰」としてプレイヤーに重くのしかかってくるのです。




タイトル「罪と罰」の本当の意味

推理の結論がガラリと変わる、と書きました。
それは、容疑者の誰でも犯人として仕立て上げる事ができる、という事です。

「状況証拠からしてこの人しか犯行に及べない。だからコイツが犯人だ!」

という結論で事件を終わらせる事もできるのです。

間違いなく冤罪事件ですね。
反対に、この人は犯人ではありえない、という確証を得れば「無罪」を宣言する事もできるようです(私はやらなかったのでどうなるのか分かりません)

もちろん、本当の犯人に辿り着く事はできます。

そして、その犯人に対して
・警察に突き出し処罰させる
・情状酌量して見なかったフリをする
というような選択を、ホームズはしなければならないのです。


推理に自信があり確証があり、犯人である事は間違いない。
ただ、金銭目当てだけの悪辣な犯行なのか、正当防衛で仕方なかったのか、やむにやまれぬ仕方ない事情があったのか…。

事件の真実だけでなく、犯人のバックボーンまで考慮して結論を出さなければなりません。

つまり、
①犯人を特定する
②犯行の真実を特定する
③犯人に対して与える罰を決める
というのが、このゲームのホームズがすべき事です。

①と②は拍子抜けするほど簡単に進みます。
その分、③の精神的な比重がとてつもなく大きくなります。

「事件の真相を暴く」のが目的のゲームではなく、「人を裁く」というのが目的のようです。


私は第1章の真犯人をレストレード警部に逮捕してもらいました。
道徳的に殺人犯である以上は裁かれるべき、という思いからです。

その後、ゲームの実況動画で別の選択をした人の結末を見ました。
コチラを選択しても良かったな、とちょっと後悔しました。

法を遵守するのか、自分の正義を貫くのか。
原作でも、必ずしも警察に突き出して裁くだけではなかったですよね。


そんな単純な謎解きでは無い「人間」と向き合うゲームです。

ゲームの見た目も地味だし殺人事件の捜査とか女性は敬遠してしまいそうなゲームですから女性の方にオススメはしませんが…。
そこを我慢してやってもらうと面白さが分かるかもしれません。




実は原作エピソード

第1章をクリアしてから知ったのですが、実は原作エピソードを基にしたシナリオだったようです。
だから一応の真相と真犯人はしっかり決まっているという事だったのですね。

第1章は「ブラック・ピーター」というお話しでした。
小学生の頃に読んでいたのかもしれませんが、もはや記憶の外でした…。
「まだらの紐」とか「踊る人形」とか「パスカビル家の犬」とか有名どころを幾つか位しかもう覚えていません…。


ただ、覚えていないのは良い事で、この後の章にも新鮮な気持ちで没入できるという事ですからね。

クリア後に小説を読むとかしてみようと思います。
ドラマ版も観たいけど、動画配信サービスにある「シャーロックホームズの冒険」は字幕版なのがな~。
私は露口茂さんの吹き替えじゃないとダメなんですよ…。


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