アーティストのライブなどで観客が使用するスティック型ペンライト。
私の手元には4本あります。
ちなみに、豪雨の野外ライブで使ったら壊れてしまい代替わりしています(笑)
現場では「サイリューム」という呼び方もしますが、これは登録商標であり、いわゆるケミカルライト(液体を用いて化学発光させる物)を指します。
ポキッと折ったら光り始めるアレですね。
実はケミカルライト開発の目的は「宇宙空間で火も電気も使わない安全な光を」という目的によりアメリカのアポロ計画時に開発された、との事でした。
本来の目的は「明かり」であった事が分かります。
ただ、この記事で取りあげたいのはケミカルライトではなく、電池でLEDを光らせる機械式の「ペンライト」という物です。
ペンライトは光ります
「ライト」と名乗るからには、当然のことながら光ります(笑)
変えられる色数は製品によって異なりますが少なくとも7~8色、多い物では24色のものもあります。
このペンライト、乾電池を入れ替えた直後などは特に明かりが強く目が痛くなるほどです。
ジャニーズのコンサートでは前の人に振られるとステージが見えなくなるからと持ち込み禁止を訴えるファンが居るほどの眩しさです。
(公式のペンライトは1色のみで、それに合わせて演出がされているのに、という事でもあるようです)
私はジャニーズの現場はよく知りませんが、女性アイドルグループの現場は知っています。
私が通っているグループでは、各メンバーが自分のカラーを2色の組み合わせで決めています。
ファンはペンライトを2本使用してその2色を点ける事によりメンバーを表し、アピールをします。
非常灯としての用途
私が持っている4本のウチの一本は、白単色しか出せない物です。
購入する時に間違えてしまったのですが、今では部屋の中で物陰に物が落ちた時とかの明かりに利用しています。
ペンライトの特性として、懐中電灯のように一方向ではなく360度全方位に向かって明かりが広がるので、部屋の明かりを消している時、もっと言うと、停電時の咄嗟の明かりとして非常に重宝します。
昨今、地震や豪雨による水害、台風による暴風など記録的な自然災害が毎年のように起こっていますね。
電柱が倒れたり、電線が切れたりすれば停電は起こります。
実際、2020年台風10号では鹿児島などで大規模な停電が発生していました。
このペンライトをすぐに手が届く壁にでも掛けて垂らしておくと、夜間の停電時にも慌てる事はなくなるでしょう。
色と消費電力の因果関係
非常灯として使用する際、殆どの方が「 白色 」を選ぶと思います。
停電が即日復旧してくれれば良いですが、2日に渡ったりした際は非常灯として長時間使用する場合もあると思います。
その時に色については注意が必要となります。
まずはこちらのグラフをご覧ください。
さて、災害が発生しRT数が増えるたびに思い出させられるこの後ろめたさをここで贖罪させていただいたところで、話しを進めたいと思います。
ペンライトは「光の三原色」を使用します。
R(RED=赤)、G(GREEN=緑)、B(BLUE=青)の三色を組み合わせる事により、全ての色を再現させるという概念です。
テレビなどもそうですね。
グラフでもこの三つの原色は一番下です。
この原色を掛け合わせる事で表現する中間色は、必然的に消費電力が大きくなります。
赤と青を全開で掛け合わせたら紫になる、と思えば、紫の消費電力が高いのもうなずけますね。
つまり、白は三原色すべてを全開で表現するためダントツで消費電力が高くなるという理屈です。
停電した際には原色に近い色で凌いでいれば電気が復旧するまで時間を要したとしても持ちこたえる事ができるという訳ですね。
ただ、赤とか青とかの明かりで生活しようとしたら精神的に参ってしまいそうではありますが(笑)
ここで一つ注意点ですが、高級な製品などでは白のLEDが単独で搭載されている物もあるようです。
その場合は当然消費電力量も少なくて済むので、このグラフの限りではありません。
ご注意ください。
それでは、備えあれば憂いなしという事で、一家に一本ペンライトを常備してみてはいかがでしょうか(笑)
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