【映画】自信を持ってオススメできる(?)ゾンビ映画リスト

最近、自分の中でプチ「ゾンビブーム」が来ておりまして、動画配信サイトでゾンビ映画をよく観ています。


「ゾンビ映画」と一口に言っても本格的なホラーからコメディタッチの物、低予算で頑張ってる物まで星の数ほどあるので、動画配信サイトで「ゾンビ」で検索してみてタイトルが気になった物を適当にピックアップして観ることにしています。


結果的にクセが強いものになりがちで、万人の方にオススメはできる自信はありませんが(笑)

もしどれか一つでも興味をそそられましたら観てみてください。



 ゾンビ・サファリパーク




ゾンビ大戦後の世界を舞台に、ゾンビ狩りアミューズメント施設からゾンビが解き放たれたために巻き起こる恐怖を描いたサバイバルスリラー。
20億人が犠牲となった人類対ゾンビの戦争から7年。生き残ったゾンビを孤島に隔離してゾンビ狩りを楽しむアトラクション「リゾート」が人気を集めていた。
戦争で父を亡くしたメラニーは、ゾンビ狩り療法がトラウマ克服に良いと聞きつけ、パートナーのルイスと共に島にやって来る。
しかし、何者かが「リゾート」のシステムにウィルスを仕かけたためにセキュリティが制御不能となり、島中にゾンビが解き放たれてしまう。
さらに「ブリムストンプロトコル」が発動され、島は5時間後に自動的に空爆されることに。
何も知らないメラニーたちは、野外キャンプでゾンビ狩りを楽しんでいたが……。


地球上でここにしか生息していない生物を集めたリゾートの島。そこの警備システムを何者かが停止させ、危険な生物たちがフェンスを越えて襲い来る。

…と書くとジュラシック・パークのようですが、この作品は恐竜ではなくゾンビが生息(?)する島がリゾート地となっています。
安全な場所からゾンビを撃って楽しむというリゾートアクティビティに出掛ける主人公。


原題は『THE REZORT』で、その方が「リゾート地で起こる惨劇!!」みたいな本格ゾンビ映画っぽいのに、この邦題でB級感が出てしまって損してる気がする。
ポスターも「ホントにホントにホントにホントにライオンだ~」の富士サファリパークそのままなのもちょっと…。
というか、「ジュラシック・パーク」って書いちゃってますね。良いのかな(笑)


ただ、邦題とポスターで損しつつ中身はそこそこ観られるオーソドックスなゾンビ映画でした。

あらすじの中にもありますが、主人公はゾンビに親を殺されたトラウマを抱えており、それを克服するのに何故か「ゾンビを撃つ」ため島を訪れます。
そんな説を唱るカウンセラーはどう見ても企業からお金貰ってる関係者だとしか思えませんが、主人公は気にせず受け入れてしまいます。
ちなみにこの主人公、ネタバレになるので詳細は伏せますが、最後まで共感ポイントがゼロでした…。


ゾンビ映画のタイプとしては「暗闇や物陰に潜んでいるのではないかという心理的恐怖」ではなく、「ワラワラ追いかけられる数の恐怖」です。
個人的にはバイオハザード(ゲーム版)1作目のような部屋の扉を開けたりタンスを開けたりする時の心拍数が上がるドキドキ感の方が好きです。
ワラワラ系なのは単なる追いかけっこになっちゃうからね。

舞台となる「リゾート」の建物的セキュリティもシステムも簡単に侵入を許すお粗末さだし、たいていはアロハシャツを着て軽口を叩くのに実は凄腕、なんていう優秀なエンジニアが居るもんだけど、今作のソレっぽい人物はただ軽口を叩くだけで実力はゼロでした(笑)
残念。
シナリオ的に粗は多いですが、比較的シンプルでスピーディな展開のため、初心者向きかもしれません。







 ゾンビ津波




静かな海に浮かぶ、美しい孤島。漁をしていた漁師ハンターと仲間の船が、突如としてゾンビに襲われてしまう。反撃して難を逃れたものの、それまで平穏だった島は恐怖と混乱に陥いる。やがてゾンビたちが再び海に姿を見せるようになり、ハンターは人々と島を守ろうと立ち上がる。戦いに備えるハンターだったが、そこへ巨大津波が発生。ゾンビたちは津波に乗って島に上陸しようとしていた。

奇跡の世界的ヒット作「シャークネード」シリーズのスタッフによるゾンビ映画。

原題は『ZOMBIE TIDAL WAVE』。英語力が残念な私は素直に辞書を引きましたが「TIDAL WAVE」は津波、高潮などとありました。
「ゾンビ津波」は一見おちゃらけた邦題かと思いきや直訳なのですね。


ゾンビや凶暴になった動物(サメやピラニア)、猟奇的殺人鬼などに襲われる映画の(私が個人的に思う)定番である「海岸ではしゃいでるパリピやカップルが正体不明のヤツに突如襲われる」から始まるのが好印象(笑)

シャークネードでは代名詞となったチェーンソーを始めとする様々な対サメ用武器が面白さの要素の一つでしたが、今回も変わらず「有る物は使う」精神でゾンビと対決してくれます。

「こう来るか!」と驚きのためネタバレできないのがもどかしいほどです。

その分、ゾンビのダメージ描写が必要以上にグロいです。「女子供は目をつぶれ!」というレベルです。


この何でも武器としてしまう様子は、セガの名作ゲーム「ダイナマイト刑事」や「ゾンビリベンジ」が好きな人なら胸を躍らせること間違いなしでしょう。私もそうです。

ゾンビが海中を泳いでるのは古典である『サンゲリア』(1979)からの伝統(?)ですが、そこに津波が来て流されるというのがバカバカしくて笑えますね。
監督インタビューでは「ホラー映画やゾンビ映画オタクに対するジョークを散りばめた」と話しており様々なオマージュが散りばめられています。
それらの小ネタを拾って解説しているページを見ると、私が元の作品を知らない物も多々あり勉強が足りていないと実感しましたが、そんなの知らなくても楽しめます。


津波が街を襲う描写や潮が引いた後の街の様子は津波被害を想像させる物はなく、低予算ムービーの悲しさが垣間見えます。

ストーリー的にはあまり捻りはなく「街を襲うゾンビから生き残る為に逃げてたらゾンビ発生の原因が分かって対処しなければ」というよくある物です。
ストーリーよりも「どんな武器で戦うのか」を楽しむのが良いと思います。




 ゾンビの中心で、愛をさけぶ




カレンとジョンの夫婦は倦怠期で、結婚生活は崩壊寸前に陥っていた。
そんなある日、人間がソンビ化する伝染病が蔓延し、街はゾンビだらけになってしまう。カレンとジョンは感染を避けるためマンションの部屋に閉じこもり、救助を待つことに。
しかし状況は悪化する一方で、ゾンビのみならず強盗や怪しい生存者たちが夫婦に襲いかかる。
突如として訪れたサバイバル生活に刺激され、冷え切っていた2人の愛は再燃しはじめ……。


「邦題を決める会議で誰も反対しなかったのか!?」という衝撃だけで観てみた映画(笑)

おふざけタイトルのおふざけ映画かと思いきや、「泣けるゾンビ映画」でした。
切ないです。


原題は「ZOO」。


パッと見ゾンビ映画だと思えないポスターですね。


この作品はゾンビ映画でありながら、ゾンビが登場するシーンは全体の5%も無い感じです。
物語の最初から最後まで「救助を待つマンションの一室」が舞台となります。
ワンシチュエーション映画という物でしょうか。

登場人物も少ないですが、どれもクセの強い面々ばかりです。
まさにタイトルである「ZOO」、動物園のように多種多様です。
これは原題のままの方が良かったのではないでしょうか。

『パンデミックから身を守るために家に閉じこもる』というシチュエーションはコロナ禍の現在と重ね合わせて観る事ができるかもしれませんね。


ゾンビ映画というよりは夫婦の愛の絆の物語でした。
単に銃でドンパチやるだけのゾンビ映画に飽きた方にオススメ。






 高慢と偏見とゾンビ




18世紀のイギリスで、謎のウイルスが原因で大量のゾンビが出現し、人々を襲撃するという事件が発生。 田舎で生活しているベネット家の、エリザベス(リリー・ジェームズ)ら5人姉妹はカンフーを駆使してゾンビと戦う毎日を過ごしていた。 ある日、エリザベスは大富豪の騎士であるダーシー(サム・ライリー)に出会うも、高慢な振る舞いに嫌気が差す。やがて、二人は共に戦うことになるが……。


いやぁ、この予告編がね、たまらなく大好きなんです。まずは、何も言わず観て戴きたい。


この前半だけ観ると『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のようなお話しかと思います(笑)

18世紀イギリスというゾンビ映画としては珍しい舞台に胸が躍りますね。
中世ヨーロッパ調の世界観だと、モンスターとしてはやはり「ヴァンパイア」が絵になりますから。

古典文学』 ✕ 『恋愛 ✕ 『ゾンビ

果たしてどのような化学反応が起きるのでしょう?
原作は未読、映画やドラマ版も未見で、この映画を鑑賞し終わった後に興味を持って調べてみました。
かなり忠実になぞられていて、知っていて観るとより楽しめそうです。

舞台はゾンビに占拠されたロンドンから離れた片田舎。
馬車で移動してても車窓からゾンビが普通に歩いている様子が見えて「あれ、○○家の息子さんじゃない?」と話してしまう程に日常風景。

主人公は中流階級のお嬢様で5人姉妹。
舞踏会へ出かける為、姉妹でコルセットを締め上げたり準備する様子も笑い声が絶えず賑やかで華やかです。



仕上げに剣をドレスの下に仕込みます(笑)


ゾンビから身を守るために少林寺拳法を身につけた強い姉妹なのです。



いや~、格好いい!スカッとする!
バイオハザードのミラ様は見るからに「戦う強い女」ですが、この姉妹は美しいドレスを身にまとった淑女としてゾンビを蹴散らしていきます。

恋愛要素は「高慢な態度を取る」ダーシーと、彼を「偏見の目で見る」エリザベスのすれ違いやぶつかり合いを主軸に進みます。
ちなみに「ぶつかり合い」というのは物理的な格闘です(笑)

ゾンビの設定もなかなか斬新でほどよいバランスのミックス具合に楽しく観れました。
ゾンビの頭を踏み潰す、みたいな描写は直接的に「ブツ」を見せない演出なので、グロ要素は少なめです。

女性の幸せは結婚が全てという価値観の時代の中で自分を持つ「強い女性」、そしてゾンビだけでなく運命とも「戦う女性」、という面では「女性向けゾンビ映画」なのかもしれません。
なんて言いつつも私はオッサンなので自信はありません。女性の皆さん、その目でお確かめください。

この化学反応は大成功だと思います。





 ゾンビシャーク





ゾンビ化したサメ=ゾンビシャークが巻き起こす恐怖を描いたモンスターパニック。観光地レッドプラム島にある廃墟のような巨大建造物。そこは政府の研究施設で、負傷兵回復を目的に細胞を再生させる研究が、サメを実験台に密かに行われていた。 ある日、実験中に突然変異が起こり、不死身のゾンビシャークが誕生。檻を破壊して外洋に飛び出したゾンビシャークは、脅威の感染力で噛んだ生き物を次々とゾンビ化していく。 島はゾンビシャークやゾンビ化した人間たちで溢れ返り、生き残った人間たちと三つどもえの戦いに突入する。


双方とも歴史ある大人気ジャンルである

ゾンビ』 ✕ 『サメ

の掛け算でどのような化学反応を起こすのか!?


低予算B級映画らしく「ゾンビとサメをセットにしちゃえ」というアイデア一発勝負のため、合成やCGだったり、サメの人形が1975年の「ジョーズ」にすら見劣りするレベルな場面すらありますが…、頑張っていますよ、うん。

『ゾンビ化したサメに咬まれた人間もゾンビになってしまう』という設定ですが、サメは旺盛な食欲で跡形も無く食べてしまうため人間のゾンビはあまり増えません(笑)

そして、ゾンビ化してたとしても所詮はサメ。
陸地ではのたうつ程度で移動はできないので、島に居る全員で海から離れた高台に上っていれば被害が出る事は無いハズなのですが、なぜかサメを退治しようとしたり桟橋から様子を見ようとして落ちたりと、「襲ってくれ」という行動ばかりとります。
もうね、登場人物全員が「その状況でそんな事するか?」という行動とミスを重ねて痛い目を見ていくシナリオに頭が痛くなります。
もっと「陸地にはゾンビ、海にはサメで逃げ場が無い!」みたいなシチュエーションなら面白いと思うのですが。

まぁ、ビーチのパリピが何も知らずに海に入って襲われるテンプレが守られてるのは好感度高いです(笑)

この化学反応は…、あまりゾンビは気にせずサメ映画として観た方が楽しめるかもしれません(笑)




コメント

  1. 疲れてるので、こういうバカバカしい感じの娯楽を求めてました!泣けるというZooも気になる―。

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    1. 「何をバカな事を!」とツッコミ入れながら観るならゾンビシャーク、クオリティ高い物がご所望なら高慢と偏見とゾンビがオススメです。


      これは自信を持って勧められるので記事には書かなかったけど(笑)
      爽快感を求めるなら「ロンドンゾンビ紀行」というのもアリです!
      老人ホームから脱出する為に元軍人のおじいちゃんがマシンガンをぶっ放す!!
      足腰の弱いおじいちゃんが動きのトロいゾンビから一生懸命逃げる超低速の追いかけっこ!
      金曜の夜にオススメするスカッと作品です!

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