【冷風扇】酷暑を乗り切る水冷式扇風機【YAMAZEN FCR-G403】

2022年6月。

観測史上最高気温 という漢詩の一節に見えなくも無い漢字8文字がテレビや新聞に連日踊りました。
これから夏本番を迎えてどうなってしまうのでしょう…。


私が生まれてこの方48年。我が家はエアコンが無い家でした。
(2年前に80歳を超えた母の部屋にはさすがに設置しました)

幼少期から夏は扇風機ひとつ、冬は電気ストーブひとつという、ほぼほぼ外気温と同じ温度で生活していたため、暑さ寒さには強いという自負がありました。

しかし、今年の夏はいけません。
3畳で窓が無い私の部屋。机や本棚などに囲まれて空きスペースはパソコンデスク前の椅子に座るまでのほんの数歩。
唯一の冷房機器である卓上扇風機も外付けハードディスク(4個格納できるボックス型が2台)に向けています(笑)

しかし、今年は本当に自分の部屋で倒れてしまいそう…。
卓上扇風機を机の上に置いて自分の身体に向けてみても力が弱いのでなかなか涼めず、8台つないでいる外付けハードディスクの内1台が認識できなくなる始末(笑)

これはちゃんとした冷房機器を買わなければ生命の危機になってしまう…。



 できればクーラーを設置したいけど…


クーラーは部屋全体を冷やしてくれるので、身体に風を当てる扇風機よりも良さそう。

たとえば アイリスオーヤマの小型クーラー  のような冷風を出してくれる機器なら設置の手間は著しく少ないので理想的。
でも、最大のネックとなるのは排熱です。
部屋が冷えるという事は、すなわち部屋の熱を外に出すという事です。

この仕組みはエアコンのトップメーカーである ダイキンのホームページ に詳しいのでご覧ください。

分離した熱を出すホースを伸ばせる窓も無い部屋では意味なし…。
なので、一般的な小型クーラーは諦めです。

他に選択肢は無いものか?と調べていると良さそうな物が!

水をタンクから機器内部に通し、水が蒸発する際の気化熱を利用して熱を奪い冷風を出す、という製品です。

説明書に解説がありました。


つまり、扇風機だと室温のまま風を動かすだけですが、これはその風の熱を奪って冷たくしてくれる、という仕組みですね。
クーラーと扇風機の中間に位置するものでしょうか。

一つ注意点としては、蒸発した水により湿度が上がるという事でしょうか。
クーラーであれば部屋全体の熱は外に出されて減りますが、この仕組みだと部屋の元々の熱量は変わらないという事ですね。

あくまでも、部屋全体は冷やせないけど風の届く範囲であれば冷たい、という物ですが、狭小部屋には丁度良いと思います。



 早速購入してきました


家電量販店に行って実物を見てみると、なかなか冷たい風な気がします。
(家電量販店が元々冷房効いててその風が来ただけな気もしますが)

その中から、サイズが小さくてパワフルな物、で選んで購入しました。
数日後の配送を待つなんて悠長な事を言ってられないので重たいけど持ち帰ります(笑)


いや~、重たかった…。


早速開封していきます。

まずは本体がドーンと出てきます。

本体を載せる台。

説明書。



本体を取り出してみました。
サイズは 幅28×奥行35×高さ75cm とのこと。


裏面に水色の給水フィルターが見えます。
その下が給水タンクです。

給水タンクはかなり容量がありそう。

本体を載せる台はキャスターが付いてて移動が楽ちん。好きなときに好きな場所で使えるので、部屋に備え付けるより運用しやすいです。



リモコンが無いな~、と思ってたら横に貼られてました(笑)

本体裏に仕舞う場所があるので無くす心配はありません。
そもそも狭小部屋なのでリモコンは使いません(笑)



水を通してみた時の吸水フィルター。水がキラキラして綺麗ですね。


操作パネル。特に「何の機能だ?」と悩むボタンはありません。
昭和生まれの私としては「リズム」よりは「1/fゆらぎ」とか「ファジー機能」という呼び名の方がしっくりきます(笑)


給水タンクに水が無くなったら「冷風」ボタンが緑から赤に変わってお知らせしてくれます。





 肝心の涼しさは…


送風だけでもパワフルなのでそれなりに涼しさは感じます。

水を入れると「冷たくなった」と感じたり感じなかったり…、室温があまりに高い時はそうそうすぐに涼風にはならないのかもしれません。
この辺りは通販番組でよくある「個人の感想です」になってしまいますが…。

実験的に冷凍庫から大量のを給水タンクに放り込んで機器内部を通す水自体を冷たくしてみました。
これはなかなか良い具合です。
結構涼しく感じます。
常に氷を作り続けなければなりませんが(笑)

そして、吸水フィルターから気化しきれなかった水がタンクに落ちる時に水音がかなり聞こえてきます。
これが意外な事に気分的な涼しさをもたらしてくれます。
本当に意外でした。
水琴窟のような澄んだ音色とは言いませんが、水音というのは案外とリラックス効果があるようですね。
これは購入前にはまったく気付いていなかった効果で、嬉しい誤算といったところでした。



お値段は家電量販店で1万3千円ほどでした。
クーラーの無い部屋で一時しのぎしたいなどの用途ならお手頃な価格ではないでしょうか。
私が買った以外にも種類は多かったので、候補として色々と検討してみる事をオススメします。

節電という意味でもクーラーより効率良さそうですし、何とか頑張ってこの酷暑を乗り切りましょう!!!

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