前回の投稿で地上600mの塔のてっぺんに取り残された映画「FALL」を紹介しましたが、配信サイトで同じような
上空に取り残された映画を見つけたのでご紹介します。
ただし、「GWで時間もあるし、普段だったら絶対に観ないような物を観てみようかしら」という方でも観なくて良いかも…(笑)
フローズン
[あらすじ]
スキー場にやってきたダン、ジョー、パーカーの3人は、日暮れ前に最後の滑りを楽しもうとリフトに乗り込むが、山頂への途中でリフトが停止してしまう。大声で助けを呼ぶが届かず、地上15メートルの空中に置き去りにされてしまう。ゲレンデが営業を再開するのは1週間後。3人は食料不足とマイナス20度の極寒に耐え切れず、何とか脱出を試みるが……。
金土日しか営業していないスキー場で営業終了だと言われたのに無理やり乗り込んで、途中でリフトが泊まり取り残されてしまう。
日曜の夜なので一週間助けも来ない!
ウェーイ!!と調子に乗ったおバカな若者達がルールを無視して傍若無人に振る舞った結果、悲惨な目に遭うお話し。
冒頭から主人公3人の言動が不愉快すぎて危地に陥っても自業自得としか思えないのはFALLと同じ(笑)
リフトの上での罵り合いも極限状態の心理状況としてはリアルなのかもしれないけど。
自分も高校生の頃、リフトに一緒に乗った友人がとある理由で飛び降りたせいで、かなりな時間止まって心細い思いをした事を思い出しました。
読んでるか?友よ(笑)
そう考えると身近に起こりえる題材ではあるのかな?
自分がこの状況に置かれたらどうするか?
歳を取ってからはスキーは行ってないしもう行くつもりも無いので大丈夫だけど(笑)
シチュエーション・スリラーとしては可もなく不可もなく、B級って感じ。
リフトだから「落ちても死ぬほどではない」というそこそこに中途半端な高さが高所の恐怖に対して微妙さを醸し出してますね。
ただ、リフトが止まった(正確に言うと係の人が止めた)経緯が秀逸!
職場でのヒューマンエラーってこうやって起こるんだ、と教科書に載せてもいいくらいに自然ななりゆきでした。
ちなみに、非常に後味は悪くてスッキリしないので、無理に観なくてもいいです(笑)
[あらすじ]
地中海のリゾート地。4人の男女が乗った気球は強風に流され、発電用の巨大風車に接触して大破。コントロールを失い、地中海上空に漂い出てしまう。男2人は転落、残されたのは2人の女。ケイトとミラは必死で救助を呼ぼうとするが携帯は通じず、SOSサインは海上の船に気づいてもらえない。このまま、上空から落下して死ぬか?燃料が尽き、気球が海に落ちて溺死するか?ケイトたちは、この絶体絶命の危機を切り抜けられるのか?
こちらは先に紹介したフローズンのおバカさん達よりもっと歳を重ねた大人なおバカさん達の自業自得(笑)
気球に乗りに行くいきさつも「え~?」だし、気球が流されるキッカケも「えぇっ!?」という感じのおバカさ加減。
そして、作品としてはせっかくの気球なんだから山とか麦畑とか景色の良いところを流れればいいのに、海に向かってしまうので後半は景色が変わらず海だけ。
まぁ、雄大な景色ではあるんだけど。
一点だけネタバレすると、登場人物の女性2人は止血用の布が必要だったりなど様々な理由で服を脱いでいき、基本下着姿で流されます。
最早それくらいしか観るとこがありません(笑)
クルーザーで楽しんでるセレブ達が出てきますが、そりゃー気球が浮かんでるのを見れば手を振って終わりだよね(笑)
そうそう、予告編にも入っているし、なんなら物語の開始シーンが海で漂流しているシーンなので書いてもネタバレでは無いかな。
気球は海に降りて生き残っている2人が明かされます。開始3分で。
「上空100mから落下したら即死」というハラハラドキドキするはずのシチュエーション・スリラーなのに、冒頭3分で9割方結末が分かってしまうというC級映画愛好家の私でも驚くそうそうお目にかかれない作品です。
もはやサメが襲って来るのを期待してしまうほどでした(笑)
まぁ、週末の夜にワインとチーズを用意してツッコミ入れながら観るのには丁度良いかも。
私は庶民なので炭酸とポテチでしたが(笑)
ちなみに原題は「S.O.S. Survive or Sacrifice」
いつもお世話になっておりますGoogle翻訳では「生き残るか犠牲にするか」と出ました。「生きるか死ぬか」ではなく「犠牲にするか」なのね(笑)
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フローズンブレイク
[あらすじ]
年明けを祝うため、カーチャと仲間たちは雪山の頂上をロープウェーでめざいしていた。しかし、男女4人の乗ったロープウェーは故障により上空60mのところで停止してしまう。彼らがロープウェーに乗っていることを知るのは、業務終了していたところを金で釣り無理やり操縦させた操縦士と、直前で乗るのをやめたカーチャの恋人、キリルのみ。天候が荒れるマイナス10℃の中で夜明けを待つが、助けはいっこうにこない。追い詰められた4人は自力で脱出を試みるも、次第に不安定な密室の中で関係は悪化していき…。はたして、彼らの運命は―!?
日本版ポスターはとにかくキャッチコピーと細かい文字を散りばめる傾向がありますが、「全員敵」は言い過ぎかな。
敵は弩クズの1人だけ。他3人はどちらかというと単なるクズでした。
それにしても、なんでこんなヤツと友人関係築けるんだろうとホント不思議…。
こちらもパリピ連中が営業終了後に係員を買収してリフトに乗り込み山頂を目指して…、というテンプレ通りの作品。
先に紹介した「フローズン」と対比して語られる事も多い本作。
リフトよりゴンドラの中の方が安定してるし動きやすいし寒さも凌げそうだし…、とパニック度は低いかと思いきや、敵は高さや寒さよりも人間でした、という作品でした。
映像も迫力あって落下の恐怖も感じられてなかなか楽しめるかと思います。
登場人物への感情移入はゼロですが(笑)
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