9月23日よりNETFLIXで配信が始まった本作。
コロナ禍の影響で劇場公開を諦め配信で公開する事になったらしい。
日本では映画館も通常に戻ったけれど、世界的に足並みを揃えないとダメなんだろうか…。
まぁ、そんな時こそ ホームシアター ですね(笑)
舞台は1884年のイギリス。
主人公はシャーロック・ホームズの【妹】、エノーラ・ホームズ。
(このミリーちゃんあまり可愛く撮れてないな…)
あれ?ホームズに妹なんて居たっけ?と思い調べてみると、原典から着想を得て作家が創作したキャラクターとの事。
原典では、「ぶな屋敷」の中に「自分の妹だったら引き受けさせるような仕事ではない」と呟いている台詞があるらしく、この一文を基にした「妹が居る説」があるようです。
日本で言えば手塚治虫作品の舞台や設定を借りた作品のようなものでしょうね。
対象としている読者は10代女子で、日本では小学館の女子向けラノベレーベル「ルルル文庫」で2007年に発刊。
書籍関係の通販サイトを検索してみてもすでに絶版な様子。電子書籍化もされていないのでブックオフなどの古本屋で探してみるしかなさそう。
検索したついでに表紙に着目してみると、お国柄というか日本のマンガ文化、アニメ文化が色濃く出た感じになってるのがよく分かります。
エノーラという女性は自由奔放、じゃじゃ馬、思い立った事は即行動に移すエネルギーの塊。
ただし時代は1880年代ヴィクトリア朝後期のイギリス。女性の立場はひどく抑圧されたものでした。
エノーラは現代で我々の感覚以上に奇異な人物と見られた事でしょう。
二人の兄、マイクロフトとシャーロックもそんな古い価値観に囚われています(シャーロックは兄ほどではなくさすがの柔軟さですが)
その辺りの事を調べてみると、映画の予備知識となりそうなページがありました。
そういった女性解放運動に向かっての社会的なうねりを硬派に織り交ぜつつ、ストーリーは原作のメインターゲットである小中学生女子が楽しめるシンプルな冒険活劇となっています。
謎解きも凝った物はなくミステリー好きな大人からしたら物足りないですが、そこは主演のミリー・ボビー・ブラウンの活力溢れる…、というよりも生命力溢れる様子を見ているだけで元気になってきます。
明るく快活、暗い影など一切近寄ってこない「陽」のエネルギーの塊。
それは一本調子なストーリーを補って、というよりもそれだけを見ていても十分お釣りが来るほどです。
10代女子はおそらくそんなエノーラに共感したり憧れたりするのでしょう。
ですが、20代以上の女性にはやはりイケメンが必要ですね(笑)
今作でシャーロックを演じるのは、ヘンリー・カヴィル。
『マン・オブ・スティール』のクラーク・ケントが一番有名なのかな?
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