【虫歯闘病記】インプラント手術を受けました

2021年2月に歯の被せ物が取れたのをキッカケに歯医者に行きました。

被せ物が外れた歯も歯茎に埋もれている歯根の部分をバネの力で上に持ち上げる矯正をしてから、という大がかりな治療になったのと、それ以外にも潜在的に問題が多く、かなり大々的にやらなければならない状況となりました。その時の記事が コチラ


そして、今回インプラント手術を受けてきたので、関心はあるけれど不安だ、という方向けに体験記として残したいと思います。


インプラントを行うキッカケ


正確には忘れましたが4~5年程前に右下の奥歯を一本抜きました。

治療途中で大穴が開いたまま放置してしまっていた、という自分が100%悪いのですが、手の施しようがない程に悪化したようで抜歯するしかありませんでした。

実は抜いてくれた歯科医の先生はあまり上手ではなく…、かなりな激痛との戦いだったのをよく覚えています。

ちなみに歯医者は今回変えました(笑)


その箇所は『ブリッジ』という前後の歯と連結した被せ物を使うという対処だったのですが、このブリッジはやはり歯への負担が大きいようで、このままでは前後の歯もいずれダメになってしまう、という事でした。


今までは保険外治療は「高いのを勧めてくる押し売り」だと思って聞く耳持たずに保険でやってきましたが、歯のトラブルについて検索して調べてみても同様のデメリットはしっかり書かれていたのと、私自身が歯の問題に長く苦しんできたので、もうそろそろお金をかけてスッキリしよう、と決断をしました。

保険の範囲では3~4年で劣化し通院になりますし、今までその都度削っていってもう削る場所も無い状態になっているので…。



インプラント前に行ったこと


(1)マウスピースの作成

CTスキャンをする際に使用するマウスピースの型取りをして作成しました。

人工歯根を埋め込む位置にガイドラインとなる金属の小さな球が三つ並んでいます。

それにより、CTスキャン画像で埋め込む角度や位置などを決めるようです。



(2)CTスキャン

普通のレントゲンでは骨の厚みや神経の場所など取れないので立体的に撮影できるCTスキャンを行います。

これが確か4万円程度だったハズ。

手術が近くなってから再度撮りましたが、それはここに含まれていました。


頬側の骨がやや薄いけど日本人としては標準的、神経の位置も人工歯根を埋める深さには影響無いとの事でした。



(3)歯茎の治療

歯周病で歯茎がぷっくり膨らんでいました。

インプラントは歯周病と同じような症状として「インプラント周囲炎」にかかりやすいそうです。

歯周病菌が関与しているため、歯周病の治療をしてからの手術になります

私の場合は歯茎を切除して骨の高さくらいまで歯茎が下がりました。

この縫合で抜糸するまで3週間程度だったかな。



事前には以上の3点です。

インプラント手術代と、被せ物代は事前に払いました。

約50万円。

被せ物は実際に作る時の支払いでも大丈夫との事。


最初は現金払いにしようかと思っていたのですが「クレジットカードで払えばポイントが結構付くのでは?」と小市民的ヒラメキが。

ただ、クレカは携帯などの通信費やジムの月会費などランニングコストに掛かる物に使っていたため限度額が低いままでしたので、カード会社に連絡して上げて貰うという手間は掛かりましたが。




インプラント手術当日


手術は通院している医院ではなく別の場所に専用の施設があるので電車に乗ってそちらに向かいます。

当日持参するものは手術の承諾書と問診票くらいです。


15分ほど前に到着し待合室で汗を引かせます。

もう初夏ですからね、せっせと歩くと汗が出るので診察台から降りたときに湿ってたら恥ずかしいですので(笑)


手術室はだだっ広い部屋で内装はお洒落な木目調。

その中にポツンと診察台が置かれています。

素人目には普通の歯科医院にある診察台と同じでした。


執刀は普段診て頂いている主治医の先生。見た目からですが30代前半くらい。

その他にベテランと思しき先生が2人ついて3人チームで担当してくれるようです。

助手の女性の方は2名。


私が椅子に座ってる中を5人の人に取り囲まれると落ち着きません(笑)



まずは仮歯を外して歯の清掃と消毒、その後麻酔。

麻酔の時間はいつもより長い時間かかってたので注入する分量が多かったのかもしれません。


いつもと同じような処置を行った後、手術の準備にかかります。


まずは助手の方から口の周り(顔の表面)の消毒として脱脂綿で何かの薬品を塗り塗りされました。

鼻の頭あたりから顎の先あたりまで。


2つ目の薬品は「ちょっと刺激があります」と言われた通りピリっとする感じがありましたが、ちょうど家を出る時に無精髭を剃ったばかりだったので地味に激痛でした(笑)

男性の方は出かける直前の髭剃りはやめた方が良いです。


その消毒をされたら当然顔に触れる事はできないので、鼻の頭が痒くなりやすい方は消毒前に思う存分掻いておきましょう。




消毒が終わったら椅子が横に倒され上から大きな布をかけられます。

鼻と口の部分だけ水滴のような形に穴が開いたものです。

身体にも全体的にかけられました。


病気や怪我などでの手術経験が無くこういた物は初めてだったため、ちょっとワクワクしてしまいました。




ここからは何をやっているか分からないので感触から察した事ですが。



まずはドリルで骨に穴を開ける作業がありました。

埋め込む予定の深さまでゴリゴリゴリと機械を差しこまれます。

身構えた程の振動は無かったかな。


アドバイザリーの先生方が左右についてアレコレ指示したりアドバイスしたり呟きが聞こえています。

「もう少し深く」「逆」とかちょっと不安になる言葉も多かったですが(笑)


執刀の先生がまだオペ経験は少ないのを先輩達が指導してる、という感じのようです。

まぁ、左右の違う角度からベテランの方が確認してくれてると思えば安心ではあります。


時計も見えない暗闇の中なので体感時間ですが10分くらいだったでしょうか。

その後は人工歯根の埋め込みです。


ネジのようになっているのか歯車が回るようなカチっという音が聞こえてきたので、おそらく取っ手を動かすとネジが回るレンチのような道具で埋めていったんじゃないかと思います。

これも10分くらいかなぁ…。



それが終わったら歯茎を縫合し、仮歯を戻して終了です。



時計を見るとちょうど1時間でした。事前に言われていた所要時間ピッタリです。



手術後


薬を渡されました。

化膿止めと痛み止めのロキソニン。それでもおさまらない痛みの場合は更に強いボルタレン。

ここまで使わないで済む事を祈るばかり。


あと、ブラシを当ててはいけないとの事で消毒液のような物を貰いました。

コップの水にたらして口をゆすぐ物です。

毎食後と寝る前にするようにとの事。

今はモンダミンを愛用してるけどそちらはアルコールの刺激とかあるからしばらく使わない方がいいかな?




人工歯根は6週間程度で歯と接合されるようなので、2ヶ月過ぎたくらいから型どりをして被せ物を作りましょう、との事。


そういえば歯茎の抜糸はいつ頃なのか聞き忘れた…。

余談ですが、「抜糸」の事は「ばついと」って言い方するみたいですね。

歯科医師の一般的な言い方なのか知りませんが「ばっし」だと歯を抜くのか糸を抜くのか紛らわしいので普通なのかもしれません。



という程度の話しを聞いたら、後はもう帰り支度です。

支払いも済んでいるのでお会計もありません。

もの凄いアッサリです。

普段の診療と同じくらいアッサリした術後です。


この頃は麻酔が切れてちょっとジンジンした感じはありますが、耐えられない程ではありません。



これは後からネットで調べた事ですが、痛みは通常抜歯後より軽いそうです。

粘膜や顎骨に炎症がない健康なところに手術をするため、化膿することはほとんど無いからという事。

歯根の神経がすでに無いから抜歯ほど痛みが無いというのも有るかもしれません。



ここから先の治療はいつもの医院で行ってもらいます。

とりあえず手術翌日である明日、消毒してもらいに行ってきます。




以上、インプラント手術体験記でした。

被せ物を作る際にまたレポートしますね。



日本口腔インプラント学会 という公益財団法人があるのでリンクを貼っておきます。

こちらで様々な知識や情報を得る事ができるので、興味のある方はご確認ください。


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