【第7回東京エクストリームウォーク100】反省点と良かった点とコースの率直な感想【EASTコース】

2022年秋の第5回東京エクストリームウォーク100、小田原から豊洲までの100kmは25時間24分で完歩しました。

初挑戦だったので右も左も分からずただ勢いだけで完歩できました。

今年は経験も積み「去年達成できなかった24時間切りをしよう」と目標を立てていました。

年明けから練習も重ね荷物や歩き方の戦略も考え実現可能だと思っていたのですが…。

結果は80kmチェックポイントでリタイア。

最終的な原因は足の故障な訳ですが、それ以前にいくつか反省点がありました。




反省点

(1)睡眠
これは日常から問題だと思いつつ改善できない事項です。
普段は深夜2時~2時半頃に就寝しています。(起きるのは6時で、その後二度寝して最終的に起きるのは8:20)
100kmウォークは夜通し徹夜で歩き続けるため、前夜にしっかりした睡眠を取っておく必要があります。
去年や今年5月に出たぐんま100kmウォークはスタート会場すぐ近くに前泊して睡眠時間を確保しました。

ところが、今回は佐倉城址公園周辺に宿が全然無い!!
京成佐倉駅にもJR佐倉駅にも無い!
観光地でもなくビジネス街でもないとなるとホテルなど必要無いのでしょうが、こういう時は困ります。

近隣の駅近くに泊まるにしても電車で移動して駅から歩いて…、となると宿代を払う程のメリットもありません。
そこで自宅から行く事にしましたが、時刻表を調べると4時半に家を出ないと…、そうすると4時には起きないと…、となります。
さすがに前夜は早く寝ようと22時には布団に入りますが、普段2時に寝ている男が眠れるはずがありません(笑)
寝てるんだか起きてるんだかハッキリしない状態のまま4時を迎えました。
ある意味、2日連続で徹夜しているような状態。
夜中に歩きながら意識を手放しそうになりました…。コンビニで薬剤(眠眠打破)を投与し精神が覚醒しましたが(表現…)
やはりベストコンディションには程遠いのは睡眠を含めた体調管理の不備でした。


(2)判断ミス
EASTコースは18kmのチェックポイントまでコンビニや公衆トイレがありません。
厳密にはあるのですが、1kmのコンビニと5kmの駅舎の外の公衆トイレではまだ用がありません。
その辺りを不安に感じて、「水分は控えよう」と判断した訳です。
日射しがあると言ってももう秋、真夏の熱中症を引き起こすような事もないだろうと思っていたのですが、これが大失敗でした。
この夏、全国を襲った異常な酷暑。10月半ばを過ぎたと言ってもまだまだ厳しいものでした。

寝不足も影響していると思うけど、脱水症状で足が動かなくなってしまったのです。
チェックポイントで補給して復活しましたが、そこから先は水分とトイレを気にするあまりコンビニにマメに寄って時間をロスする事にも繋がってしまいました。


※2023/10/23 一晩経って思い返して気がついたので追記(ここから)
(3)信号の少なさ
田んぼの中を歩くコースという事もあり横断歩道が驚くほどありませんでした。
Googleマップで見てみたら49kmの手賀大橋まで(見落としがあるかもしれないけど)17個くらい。
普段都心で歩いている私は数十メートルおきに一休みするストップ&ゴーに馴れており、ノンストップで歩き続けると息をつく暇もなくペースも上がり心拍数がどんどん上がっていきました。水分補給したり飴などの栄養補給のために取り出す時間も取りにくい。
横断歩道の信号待ちによるタイムロスは積み上がるとかなり大きいので人によってはメリットが大きいのでしょうけど、私はちょっとツラかったですね。


(4)靴ひも…?
横今回、足首から下にいくつもの問題が出ました。足の裏が痛くなったり甲が痛くなったり関節が痛くなったり、かなりむくんだり…。歩いてる間にこれらの症状が代わる代わる出てきて苦しみました。
これは大会一週間前にスポーツ用品店でクッション性の良さそうな中敷きを入れたのと、100km行軍用の厚い靴下を履いた事によって、練習の時と違って足が圧迫されたせいかもしれません。
私の靴は幅広で甲高、おまけに扁平足。

スタート前にちゃんと靴紐をチェックして結び直したんだけど…。
この辺りの検証は必要かな。

ちなみにシューズは on の cloud surfer です。


(4)体重
長距離ウォーキングにおいて、軽さというのは大いなる武器ですね。
足にかかる衝撃を考えたって、体重70kgの人と91kgの人では全然違いますよね。
そう、中途半端な91kgなんて例あげてますが、私のスタート前の体重です。恥を忍んで言いました。
ちなみに、80kmでリタイアして帰宅後に計ったら1kgたりとも減っていませんでした。ショックです。
体重を落としたら足の痛みも軽減されるんだろうな…。
こんな思いをする位なら、本当の本気で体重落とそう…。
※2023/10/23 一晩経って思い返して気がついたので追記(ここまで)




良かった点

(1)コース下見
先の記事で夜間帯のコースを明るい内に確認するため下見をしました。
これによって気をつけなければいけないポイントなど全て把握できていたので、街灯も無く真っ暗闇な中でも(足の故障の痛みを除けば)非常に楽に歩けました。

反面、日中時間帯のコースはYouTubeで下見の様子を上げてる方の動画とか、ストリートビューでちょっと見たくらいだったので、「この同じ景色はいつまで続くんだ…」と気持ちが挫けたりもしました…。


(2)買って良かったベストバイ!
とにかくコレが有って良かった!という物2つ。

・SALOMONのハイドレーションボトルとストロー




今回使ったリュックはボトルを挿せない物だったので、ペットボトル用の保冷バッグをカラビナで吊して入れました。
ペットボトルや水筒をリュックに挿してる人は多く見掛けましたが、
取り出して蓋を開ける → 飲む → 蓋を締めてリュックにしまう
という3つの工程がこのストローを咥えるだけで済むのです。
先端を歯で噛むと隙間が出来てそこから出てくる仕組み。

水分を摂らない間も口の中が乾くのでほんの湿らせる程度に出せるのです。

コンビニでドリンクを購入後、駐車場の脇でこのボトルに入れ替え、空になったペットボトルはコンビニのゴミ箱に捨てれば荷物が増える事も捨て場に困る事もありません。


・ウォーキングポール

以前の記事でも書きましたが、今回初めてウォーキングポールを実戦投入しました。


SHINANO レビータ Laくっしょん


数年前にギックリ腰をやってから腰に不安のある私。長時間歩いてると極まれに腰が抜け落ちてしまう感覚になる時があります。
今回も最初から最後まで腰サポーターを巻いて歩きましたし。
このポールが有ると、自重を腰で支えられなくてもポール(腕)に重心を移して何とかなるし、少しペースを上げようというギアチェンジも腕の推進力で補助できるので非常に楽でした。
ただ、側溝の石蓋の穴に入ってしまったり草むらに囚われて動かせなくなったりして使えない場面があるのと、常に手に持っている必要が(リュックに吊るせるアクセサリーは用意してますが)あるので手が塞がりやすいという難点はあります。


※2023/10/23 一晩経って思い返して気がついたので追記(ここから)
・SIXPAD パワーガンポケット


チェックポイントの度にこれで太ももやふくらはぎ、足裏などをマッサージしていました。
そのお陰で足が快適に動かせました。これはもう手放せません。


※2023/10/23 一晩経って思い返して気がついたので追記(ここまで)



コースの率直な完走

水元公園までしか歩いていないので、80kmまでの感想です。

・コンビニと公衆トイレ
まずは上にも書きましたが18kmチェックポイントまでコンビニも公衆トイレも無いというコース設定ですね。
長距離ウォーキングのキモは水分補給とトイレなのでこれには驚いて こんな記事 をアップしてしまった程です。

安心感が生まれるのは40km以降くらいというのもちょっと…。


・変わり映えのしない景色
こればかりは土地柄なので仕方ないのですが…。
今年はスタートが変わりましたが、去年は小田原、大磯、湘南海岸、江の島、横浜、というように有名観光地を次から次へと進んで行くため、飽きることがありません。
テレビでよく見る箱根駅伝の「遊行寺の坂」なんかも歩いて「駅伝選手これを走るの?スゲー!」という体験もできますし。
気持ちも盛り上がります。

それと比較して今回は見渡す限りの…。





手賀川の土手など6kmほどこの景色が続きます。自分の歩きがどれだけ距離に反映されているのか実感しにくいのです。


遠くに見えていた雲がすぐ近くに感じるほど歩いたのか、という実感が後から湧きました。


WESTコースは「自分がどこを歩いているのか」というのを地名から分かりやすいですが、EASTコースでは一体自分がどの辺を歩いているか…、を把握する事も困難ですね。
手賀沼の遊歩道も真っ暗闇な中ではどこを歩いているのか、あとどれだけ続くのか分からない賽の河原の石積みのようでした。


余談ですが、私と同じペースのカップル3組が前に居まして、その幸せそうな様子をずっと見続ける事になったので変わり映えしない景色でも孤独な私には救いでした(笑)



・路面状態の悪さ
これは大会というより千葉県の行政でしょうか?
歩道が雑草で覆い尽くされていて仕方なく車道を歩く場面が多々ありました。
非常に危険を感じました。
多分、雑草の下には歩道が有るのでしょうけど…。

特に顕著だったのが第2チェックポイント「手賀の丘公園」に向かって山を登る道ですね。
危険すぎて呑気に写真なんか撮れなかったので画像は無いのですが、キャンプ場があるせいか交通量が途切れる事無く車が走っていて、暗くなってきてからは本当に危険でした。


長距離ウォーキングなんて事をしていると、バリアフリーについても考えるようになりますね(笑)


・綺麗な景色
手賀沼に映える夕焼け。
雲が出て無くても神秘的で綺麗な景色でしょうね。




※2023/10/23 一晩経って思い返して気がついたので追記(ここから)
・信号の少なさ
先の反省点にも書きましたが、49kmの手賀大橋を渡って市街地に入るまで横断歩道がほとんどありませんでした。
信号待ちで1箇所1分待つとしても60箇所通れば1時間のタイムロスになるわけで、これは記録を狙う方には大いなるメリットですね。一息ついて水分補給、なんてタイミングも取りにくいのでその辺りの工夫は必要ですが。


・空気の美味しさ
田んぼと山の中と湖という大自然の中を歩くコースです。
空気がめちゃくちゃ美味しいです。
歩きながら何度も深呼吸して、肺の中の日頃の汚れをすべて入れ替えながら歩いていました。


・道案内のスタッフさん
深夜2時でも3時でも参加者がほとんど居なくなっても立って待ってくれているスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
赤く光る警棒のような物を持ってくれている人はいいのですが、住宅街で明かりが灯せないのか暗闇から突如声を掛けられて時はビビりました(笑)

信号待ちで時間が取れる時はちょっとお話しして元気を貰えました。
ただ、持っているプレートに次のチェックポイントまでの距離を書いてくれるのは良いのですが、「ゴールまで73km」って書いてくれてる人、それは応援になっていませんよ(笑)


あ、あと矢印が貼られているだけの場所もありましたが、夜中の暗闇では見落としそうでした。
ぐんま100kmウォークではチカチカ光るライトがセットで置かれているので気付けるんですけど…。
※2023/10/23 一晩経って思い返して気がついたので追記(ここまで)



さて、ここまで色々と書いてきましたが、様子が分かったので次回対策を立てられるかと思います。
まぁ、気持ち的には次はWESTコースかな?なんて思いもありますが…。
リタイアした当日に来年の事は考えられません(笑)
ひとまずは歩いた直後の率直な感想として…。

コメント

  1. マーサさん、何はともあれおつかれさまでした。
    今回のEASTコースは、WEST経験者からも「WESTよりキツい」って声が聞こえてましたね。
    WEST経験者@エクストリームジャンキー向けに、よりハードな設定にしたのか分かりませんが。

    これだけ入念に準備し、次回に向けて分析できるマーサさんなら、次回きっとリベンジできるでしょう。
    そのときは必ず「負けないで」動画を流しながらお供しますよ(豊洲までのLAST5kmぐらい)。

    ただ1点、マーサさんが分析から目を逸らしている重大事項があります・・・
    痩せましょう!!!足し算の対策だけでなく、引き算の対策も抜かり無く!!!

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    1. 朝の4時に水元公園まで車を出してくださってありがとうございました。本当に助かりました。歩けない人間に最寄り駅まで2kmもあるチェックポイントにしないでほしい(笑)
      去年に比べて今年は確かにツラかったですねぇ…。以外と精神が肉体へ及ぼす影響も大きいかもしれません。

      釈明しておきますが、目をそらしてはいません。気づいて無かっただけなのです…。確かに、それは重大な反省点でした…。自戒をこめて記事に追記しておきます(笑)

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